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アート・アトランダム①  もう、戻れないぞ    ■ 秋亜綺羅

美術評/アート・アトランダム
01 /31 2010

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 こんにちは。秋亜綺羅です。
 月刊「ACT」(仙台演劇研究会)に1年間、美術に関するコラムを書かせてもらうことになり、1月号が出来上がってきました。
 編集部の許可をもらいましたので、ここでも紹介したいと思います。
 というよりも、わたし自身の資料として記録しておきたいというのが本音です。美術を知らないくせに、遠慮も知らない、ナマイキな原稿です。興味のない方にはごめんなさい。



もう、戻れないぞ──斉藤文春の美術パフォーマンス
                           秋亜綺羅

 さぁて。秋亜綺羅のアト・アト連載の始まりですよ。美術のことなど知りませんよ。知ったことじゃない。
 富士山は美術じゃないけど、富士山を描いた絵画は美術なんですよ、ね。富士山よりも美しい富士山の絵など、いまだ見たことがない。けれど、ひとは富士山を描くんですね、なぜだろう。なぜかしら。
 それでは。〇九年九月、塩竈市・遊ホールで斉藤文春の美術パフォーマンスがありました。わたしが企画を任せられた詩の朗読会に、招待したのでした。斉藤は塩竈市在住。世界で活躍する美術家です。
 写真にある二枚のパネルらしきものは、新聞紙を貼り合わせただけのもので、細いロープで吊り下げられています。左がわの新聞紙は三枚重ねになっていて、あらかじめ墨を使っていくらか仕込みをしているようです。 
 新聞紙のうえに筆でなにかを描く。というよりドローイング、というべきでしょう。斉藤が筆を濡らしているバケツの中身はただの水、なのです。持ち時間は一〇分。斉藤はたった一〇分間で、新聞紙と楽屋の水道水で、現代美術を完成させてしまったのです。
 斉藤文春は同時期に桂島で、廃校になった小学校を会場にしての「美術計画」にも参加しています。そこでは教室の床じゅうに、レントゲン写真用のフィルムを数百枚配置しています。二週間ほどかけて、教室に入ってくる日差しや、すき間風や、夜の寒さなどで、フィルムはわずかずつ変化をしていきます。それを観客が見るときには、その日の天気などで、また作品が様子を変えるわけです。
 十一月に開かれた斉藤文春の個展では、会場のドアを開けた瞬間、無数の気を抜けない墨の点と線が描かれ、置かれ、流されている。「どうする気だい。もう元には戻れないぞ!」と、ちょっと恐怖してしまうのでした。
 だからこそ、美術なんだろう。と。自らいい聞かせているわたしでした。
                           ──月刊「ACT」1月号 Vol.331 (発行・仙台演劇研究会)


写真◆上から5枚めまでは、塩竈市・遊ホールでの斎藤文春のパフォーマンス「ことばの海」
写真◆下から2枚めは、塩竈市桂島の廃校になった小学校。その1教室での斉藤文春のインスタレーション「教室の海」
写真◆いちばん下は、MMACフェスティバルでの斉藤文春の作品「彼方から、霧」

   

H総理の自信はどこから?          ※ココア共和国情報解析局

ココア共和国
01 /28 2010

 
 J国のH総理は、米軍の普天間飛行場の移設問題に関して、5月末までに必ず解決すると断言している。この自信はどこから来るのか、わがココア共和国情報解析局は、情報の収集を開始したのであった。


H総理の自信の理由、4つの可能性
                ※ココア共和国情報解析局

 ココア共和国情報解析局は、H総理の自信のありかについて、現在4つの可能性を探っている。

【1番めの可能性】 H総理は、「総理大臣なんかコリゴリ。あと3か月もやってらんないや」と思っている。「5月まえに辞めるんだから、いまのうちに言いたい放題言っちまえ!」

【2番めの可能性】 H総理、「自分ちの別荘地に移転してもらえばいいじゃん」と考えている。どんなに広いんじゃい。

【3番目の可能性】 H総理、「お母さま、米軍基地にちょうどいいくらいの島を買ってよん」とおねだり。「でも、ぼくはな~にも知らなかったことにしてねェ」

【4番目の可能性】 この可能性は有力ですぞ。
 新聞記者 「総理、もう5月も終りますよ」
 H総理 「え? ことしの5月って、言ったっけ?」
   

ここは一発! 今日の教訓⑪  ※ココア共和国・縁起かつぎ班

今日の教訓
01 /26 2010

   
13日の金曜日、仏滅。ひょっとしてあれかな?

──キリストとブッタが出会う日じゃないぞ。ハロウィーンもひなまつりも、あったもんじゃない。ことしの8月13日
   は、あれです。
   そういえば、きょう2か月に1度の病院でした。採血検査されましたが、予約カード番号が44番でした。こわ。
   

わたしが野党の質問者だったら  ※ココア共和国大統領閑話

ココア共和国
01 /21 2010

  
 みなさん、お元気でしょうか。J国の国会では「政治とカネ」が問題になっています。要するに、この世に政治家がいなければ起きない問題を、問題にしている。政治家どうし自己否定論を一生懸命やってくださっているわけです。政治家も国会もいらないよ、といいたげです。
 さて野党になったG党総裁自ら質問に立ったのだけれど、「親から何億円ものお金をもらって知らないわけがない」とばかり、国民のごく普通の目線から、H総理を批判しました。小学生のような質問でしたね。あ、ごめんなさい。小学生はもっと利口です、よね。
 で、わたしが質問者だったら、こんな質問になると思います。幼稚園児のような質問だ、といわれそうですが。…


わたしが野党の質問者だったら
                    ※ココア共和国大統領

 ──総理は、お母さまから毎月何千万円ものお金をもらい続けた。長年のあいだに何億円ものお金をいただいてきたわけですね。そこまでは大金持ちの息子さんということで、うらやましい限りです。
 しかし、それをいっさい知らなかったとおっしゃる。これはもうとんでもない大大大金持ちの息子さんで、超超うらやましい限りです。
 ところで総理。総理はもし、どこかの企業から毎月数千万円の献金を受けていたとします。それを知らないでいる可能性はありますか。
 ──ないですか。そうですよね。もしそうだったら大犯罪ですから、ね。
 では、お母さんからのお金には気がつかないで、企業からのお金は把握できる、その理由はなんですか。
 ──話は変わりますが、総理。総理は長い間自分では気づかないお金を使って、国会議員になり、いまや総理大臣になられた。もし、お母さまのお金がなかったら、議員も総理大臣もなかった、と思うと、いまさら恐ろしく思いませんか。
 ──そんなことはないですよね。お金なんかなくたって、実力で総理になられたんですよね。つまり、お母さまのお金など必要なかったわけですから、この際、贈与税などといわず、お母さまからいただいたお金を全額寄付なさってはいかがですか。派遣村で2万円持ち逃げしたとか、そんなことで非難されている人たちを、全員救えると思います。
 ──では、たとえの話です。想像もつかないでしょうけれど、総理が派遣村で就職を探している若者だったとします。
 親から毎月数千万円もらって、それを知らなかったというひとが政治家を目指し、立候補しました。あなただったら、1票入れようと思いますか?

ここは一発! 今日の教訓⑩     ※ココア共和国・ない知恵しぼり班

今日の教訓
01 /15 2010

  
三菱鉛筆、トンボ鉛筆、コーリン鉛筆、みんな削って短くなった

──働けど、働くほど、いのちみぢかし。というわけで、あんまり頑張ると死んじゃうよ。というココア共和国のこと
   わざ。働くの、やめよ、ね。頑張るのやめよ、ね。コーリンさんなんか死んじゃってるし…。

「障害者」による「理想の国家研究室」 ※ココア共和国大統領新春談話

ココア共和国
01 /10 2010


 新年おめでとうございます。
 2010年のココア共和国をはじめます。

 J国では昨年、政権交代などがありました。
 それにしても、不況経済対策と地球温暖化対策が、おたがいにアクセルとブレーキの関係でしかないような手法が、いつまで続けられるのでしょうか。
 わがココア共和国のように公定労働時間を制定して、公務員の労働時間を6時間ほどにすることが急務だと思われます。それを最初に行った国の大統領(首相)は、きっと歴史に残ると思います、よ。
   http://blogs.yahoo.co.jp/cacaodokoda/12610255.html

 どんなに貧しくても寒くないこと。贅沢でなくてもおいしいものがあること。病気になってもお金がかからないこと。好きなひとの顔を見ることができること。国民全員がそうでさえあれば、不況からも、地球温暖化からも脱出できるだろうと思うのです。


わが国の障害者は全員公務員に採用されます

 「コンクリートから人へ」というキャッチフレーズで、J国の新しい政治は動きはじめています。安心できる人生設計をできることが、未来の国家の設計につながる。という理論は正しいと思います。
 さて本日は、「障害者福祉」に関して述べます。
 先進国の多くは、企業に対して障害者の受け入れを義務づけています。そして障害者の雇用に補助金を交付したりしています。でもそれって、「使えないひとたちを無理して雇ってよ。そのぶんお金あげるからさ。これを福祉っていうんだよ」みたいな。そんな感じですよね。冷たいですね、コンクリートのように。
 ココア共和国では、先天的だろうと後天的だろうと、障害が認定された時点で公務員になる権利を持ちます。
 企業に障害者を雇えと無責任にいうより、役所でまず仲間になりましょうよ。企業で働かせろっていうけれど、売上げを競い合う企業戦士に仕立てあげることもないじゃないですか。だいたい企業に売り込むってことは、障害者もじゅうぶん働けるって太鼓判を押しているわけだから…、公務員になってもらえばいい、というわけです。
 公務員のほうが、とくに地方公務員だけれど、たくさんの種類の仕事がありますよ。役所以外にも、図書館、美術館、公立病院、教育委員会、消費者相談室、清掃局…まだまだあります。これらからもっとも適した仕事を選べるわけだから、障害者には将来へのいい選択ができると思います。
 障害のあるひとたちが公務に参加することで、心身の痛みを現実に知っている役人が誕生するわけです。コンクリートのためではなく、ひとのために働く役所が見えてくるようです。
 そして残念ながら、あらゆる公務員の仕事が無理だろうと判断されたひとは、生活保護を受けることになります。


「障害者」による「理想の国家研究室」

 ココア共和国の目玉は、「障害者」による「理想の国家研究室」が設置されていることです。
 たとえの話ですけれど、ある日わたしが目覚めたら、家族も近所のひとも、いや国じゅうのひと全部の背中に翼が生えていて、自由に空を飛べるのでした。空を飛べないのはわたしひとり…。
 「かわいそうに。空を飛べない障害者なんですね」と、みんながわたしを慰めてくれます。「こんど国から予算が出たので、空飛ぶ松葉づえを差し上げます。さあ、みんなと一緒に空を飛びましょう。これであなたは、自由です!」
 空を飛べないわたしが不自由で、空飛ぶ松葉づえで空を飛ぶわたしが自由だ、という根拠はどこにあるのでしょう。
 というわけでココア共和国には、目の見えないひとたち、耳の聞こえないひとたち、歩けないひとたち、…それぞれによって「理想の国家研究室」が設けられています。
 もし、人類が生まれつき目が見えないものだとしたら、まったく別の文化や文明があるはずです。目の見えないひとたちにとって、ほんとうの自由とはなにか、を研究する会でもあります。
 それは、健常者と呼ばれるひとたちにとっても、自由とはなにか、権利とはなにか。人間とはなにか。を、ふと振り返って。なにかを取り戻すための場所でもある、というわけです。

 では、また。

季刊ココア共和国 Vol.1       ※おしらせ

季刊 「ココア共和国」
01 /10 2010

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宣伝です。なんと宣伝の多いブログだ。
このブログ「ココア共和国」をまとめた雑誌が出ました。

季刊ココア共和国 Vol.1
秋亜綺羅・著
柏木美奈子・編集
あきは書館・発行
¥525

アマゾンのココア共和国↓
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%82%B3%E3%82%A2%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD-vol-1-%E7%A7%8B-%E4%BA%9C%E7%B6%BA%E7%BE%85/dp/4904391047


第2号は3月発行予定。詩の特集です。
マミさんにも書いてもらっています。

というわけで。
なにがというわけだ。

秋亜綺羅

(1977.06.19)左から寺山修司、清水昶、八木忠栄、秋亜綺羅