fc2ブログ

ツイッター、フォローし合いませんか?

秋亜綺羅の長すぎるつぶやき
09 /28 2010
2010年9月28日(火)
 
ツイッターをやっている方! お互いにフォローし合いませんか?
わたしはあんまりまじめなつぶやき人ではありませんが…
そのせいか、フォローしあう仲間がさっぱりおりません。
よろしくです。
ツイッター → 秋亜綺羅
  

馬鹿につける薬                           秋亜綺羅

09 /24 2010
 こんにちは。 秋亜綺羅です。
 9月7日の 「合いかぎ」 から始まって、 きょうの詩で9つめになりました。
 秋亜綺羅の作詩週間というわけでもありませんが、
 1週間で7つの詩を書こうかな。 と思っていたのです。
 はじめてみると、 時間が思うように使えない日も多くて…。
 2週間以上もかかってしまいました。
 その間、 八戸の美術館に行って詩人の吉増剛造さんに会ったり、
 季刊ココア共和国第4号の編集があったり、
 新企画のブックレットの会議があったり。
 あ。 そうそう。 このまえの水曜には、ゆきさんがご主人と事務所を訪ねてくれましたよ。
 仙台で開かれるコンサートがあったのだとか。 うれしい時間でした。
 で。 わたしはあすから新しい仕事に入ります。
 音楽と美術と詩をぶつけてみようか。 ということで、
 1年くらいかけてやる予定です。
 わたし以外はみんな若いメンバーなので、生きて帰れるのかどうか…。
 というわけで、 しばらく、 ブログ上での新作の詩はない。 と思います。
 きょうの詩は、 わたしは 「まかない詩」 と呼んでいるものです。
 ここ2週間でひらめいたもので、使えずに捨てるばかりのはずのことばたちを、料理したものです。
 実はわたしには、これが楽しみなのです。
 残りもののことばたちばかりで、みなさんには失礼な気もします。
 でも、 わたしの代表作みたいに言われている、 40年まえの18歳のときに書いた
 「百行書きたい」 も、 「まかない詩」 なのでした。
 ちなみに、「百行書きたい」 は、寺山修司の 「書を捨てよ、町へ出よう」(角川文庫) に載っています。 
 ほっとみるくさん。 きょうの詩はゼッタイに、 泣けませんぜ。
 みなさんも仙台へおいでの時は、ぜひお遊びにお寄りください。
 
 
 
 
 
 
 
 
馬鹿につける薬
                      秋亜綺羅
 
  
 
空気が読めない?
空気のどこに字が書いてあるんだよ
見えないぞ。空気は、見えないぞ
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
わたしには、日本語なんてわからない
わたしはあなたを泣くしてる
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
熱中症でなん人も死んだらしいけど
詩に熱中して死んだ人っていないの?
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
ことばより大切でないものなんてない
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
バファリンを半分飲んだら優しくなれますか
優しくないほうの半分を飲んでしまったら…
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
まぜるな危険をまぜよ
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
番組の途中ですが、好きだよ
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
緑のおばさん、邪魔しないでくれ
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
なにが得意なの?
ウソ泣き!
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
ほんものの花はにせものの造花だし
ほんものの造花はにせものの花だ
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
これって、クリームコロッケの失敗作?
いいえ! プリンのコロッケだよん
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
無限と永遠の違いについて悩みもしない
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
せんせい、あのね。
うそ、っていうのはね、うそ!
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
わたしの住所は富士山頂百丁目百番地の一
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
わたしの夢
捨てられてしまった可能性が
捨てられない
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
婚活より豚カツ
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
ストーカーって
スカートとストッキングがいっしょのやつでしょ
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
愛する人と愛人はちょっとちがうんだな
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
ナイチンゲールとナイチンガールはちょっとちがう
アルゼンチンとアルチンボーイくらい、ちがうな
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
かっぱ巻き、シソ巻き、かんぴょう巻き、納豆巻き、とぐろ巻き
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
空想力飛行機よ!
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
クソまじめ
クソはいいけど、まじめはまずい
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
わたしをいますぐ死刑にしないと
あなたは世界でいちばん愛されてしまうだろう
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
これっていうのは、ね
あれ
そんな馬鹿につける薬はあれである
 
 
 
   

シミ抜き屋のラブレター                      秋亜綺羅

09 /21 2010
シミ抜き屋のラブレター
 
秋亜綺羅
 
 
 
汚れちまった悲しみに
という詩があったけれど
 
悲しみというしみは
いつから付いているのでしょう
 
あなたの憎しみ、シミ抜きいたします
あなたの苦しみ、シミ抜きいたします
あなたの悲しみ、シミ抜きいたします
 
シミ抜き剤は、心をこめた
わたしのやさしいうそです
 
うそにだって
心をこめることはできる
 
海くんはみんなを泳がせてあげるけれど
自分が泳ぎたくなっても、無理なのです
 
海くんに泳ぐ場所がないように
青空くんに飛ぶ場所がないように
あなたには愛する場所がないのです
 
ねえ、わたしのそばにいてください
あなたのそばにいてあげるから
 
ねえ、抱っこしてください、軽くでいいよ
わたしは心のなかで
強く抱きしめ返すから
 
うそです
心をこめて
うそです
 
 
   

かわいいっていうのはね                      秋亜綺羅

09 /19 2010
かわいいっていうのはね
 
秋亜綺羅
 
 
 
かわいいっていうのはね
きみのこと
 
だいじょうぶ
こわいけれど
いっしょだから
 
涙がとまらなければ
金魚と友だちになろうよ
金魚は悲しくても
涙を流すことができない
泣けない金魚に出会うと
泣けてくる、ね
もっと、もっと泣いてあげよう
金魚はなぜ生きているんだろう
金魚はどこに行きたいんだろう
金魚の悲しみのぶんも
いっぱい涙を流してあげよう
 
ガラスのなかで踊り続ける
きみは
いつかガラスを壊すだろう
 
だいじょうぶ
こわいけれど
 
いっしょに踊ろうよ
さわやかに
しなやかに
そして、したたかに
 
これからきみが行く
水平線だって
波立っているんだ
 
 
  
 
 
   

ここで問題です。                          秋亜綺羅

09 /16 2010
ここで問題です。
 
秋亜綺羅
 
 
 
馬鹿は自分が馬鹿であることを認識できないとします。
あなたが馬鹿でないことを証明しなさい。
 
幽霊は自分が死んでいることを知らないものとします。
あなたが幽霊でないことを証明しなさい。
 
あなたがいま、このブログを訪れたことは、
あなたが生まれたときからの運命だったのです。
以上を否定しなさい。
 
鏡は左右逆に映すのに、天地逆でないのはなぜでしょう。
 
世界の人間を全員殺すことと、自殺することとの相違を述べなさい。
 
水平線は海ですか? 空ですか?
 
 
これらに解答をいただいても、わたしには正解はわかりません。
この質問のどこが詩なんだ、とお叱りを受けそうですが、
あなたの解答こそがきっと、詩です。
 
 
 
   

愛なんて                              秋亜綺羅

09 /14 2010
愛なんて
 
秋亜綺羅
 
 
 
 
愛をつくる機械を発明した
さっぱり売れなかったので
愛を感じる機械をつくった
 
いまもそこのすみっこで
ふたり(2台)で勝手にやっている
 
愛なんて
愛するものと
愛されるものがいれば成立する
そんな程度のことは
機械にやらせておこうよ
 
世界のどこかに咲いている
だれにも見られないままで
枯れてしまった
花がある
花が枯れてしまったので
死ぬしかなかった虫がいる
愛なんて
いちいち語らなくても
ちゃんとあるじゃないか
 
永遠の命がないから
愛なんだね
 
ひとりぼっちの宇宙だから
愛なんだね
 
もう帰れないかもしれないから
愛なのかもしれないね
 
   

おまじない                              秋亜綺羅

09 /13 2010
おまじない・1
 
秋亜綺羅
 
 
 
あなた
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
わたし
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あなた
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
わたし
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あなた
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
わたし
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あなた
 
 
 
 
 
 
 
 
わたし
 
 
 
 
 
 
 
あなた
 
 
 
 
 
 
わたし
 
 
 
 
 
あなた
 
 
 
 
わたし
 
 
 
あなた
 
 
わたし
 
あなた
わたし
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
おまじない・2
 
秋亜綺羅
 
 
 
あ た あ た
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 な に い い
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あ た あ た
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 な に い い
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あ た あ た
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 な に い い
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あ た あ た
 
 
 
 
 
 
 
 
 な に い い
 
 
 
 
 
 
 
あ た あ た
 
 
 
 
 
 
 な に い い
 
 
 
 
 
あ た あ た
 
 
 
 
 な に い い
 
 
 
あ た あ た
 
 
 な に い い
 
あ た あ た
な に い い
あなたにあいたい
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
会いたいという名の孤独。
会えないという名の約束。
 
 
 
 
 
 
   

残り半分のあなた                          秋亜綺羅

09 /10 2010
 
残り半分のあなた
 
秋亜綺羅
 
 
 
 
水平線では
泳ぐものと飛ぶものが半分ずつ溶け合っています
 
鏡と現実の境界にも水平線があって
ふたりのあなたが半分ずつ溶け合っている
 
だから鏡を見ているあなたは
半分だけあなたなのです
 
残り半分のあなたはまだ鏡の中にいて
隠れたままかもしれません
 
帰りたくないのかもしれないね
あなたは半分だけ自分を嫌いだから
 
 
 
 
        

手に負えない奴                           秋亜綺羅

09 /09 2010
手に負えない奴
 
秋亜綺羅
 
 
あんな奴、嫌いだ
 
手に負えない奴、というけれど
その手は奴の手じゃない
あなたの手です
 
あなたの手は
その奴から
なにを手に入れたいのですか
 
憎しみでいっぱい、というけれど
憎しみがいっぱいなのは、奴じゃない
あなたのこころです
 
はやく、あなたの鳥かごから
憎しみを放してあげよう
 
鳥かごから逃げた鳥は
もう戻ってくることはないさ
 
 
  

合いかぎ                             ■秋亜綺羅

09 /07 2010
 ──こんにちは。秋亜綺羅です。
 きょうは、ちょっと詩を書いてみます。
 ブログをしばらくやってみて思ったのだけど…。ブログの詩における「掟」みたいなものがあるようです。それは、「宵越しの詩は書かないこと」
 詩をひとつ書くのに、1日以上の時間をかけないで、ひらめきを楽しむこと、というわけです。それが、読者である友だちと毎日コメントしあうための、肴(さかな)にもなるようです。
 わたしは文字通り古い人間で、1か月もかけて詩をひとつ書いたりします。ややもすれば、論理が優先されます。だけどブログの若い詩人たちは、ひらめきと、ときめきがすべてです。わたしはそれを、うらやましく思っていました。
 で。わたしも書いてみることにします。まえの行をあまり振り返らずにひらめきで書く。即興というほどでもないけれど、1日以内で書く。楽しければいい。あたらしい楽しさが見つかればいいな。と思います。
 では。わたしのブログ詩、第1作のはじまりです。
 
 
 
 
合いかぎ
秋亜綺羅
 
 
世界の果てのわたしの村に
鍵屋さんがあたらしく出来たというので
記念に合いかぎをつくってもらった
記念にほんもののカギを、捨てた
 
ほんものを捨てたということは
合いかぎはにせものなのだろうか
もうひとつのカギ、なのだろうか
 
わたしは玄関のまえに立ち
合いかぎのためのにせものの鍵穴をみつける
 
合いかぎを合い穴に入れて
合いドアを開ける
 
わたしの帰りをずっと待っていた
もうひとりのあなたと会い
にせものの日常をする
 
にせものの玄関にもまた
合いかぎは吊るされるのだろうか
 
ここまでわたしが履いてきた靴は
もうひとつの靴である
 
わたしが浮かべた笑顔は
にせものの笑顔である
 
ここまでわたしが掛けてきた黒ぶちのめがねは
もうひとつのめがねである
 
急いで来たために濡れているわたしのTシャツは
にせものの汗である
 
あなたの背中までそっと近づいてきたわたしの呼吸は
もうひとつの呼吸である
 
わたしがこれからささやくはずの好きだよは
にせものの好きだよである
 
わたしが一日にいちどでいいから握りたいと思っているあなたの手は
もうひとつのあなたの手である
 
わたしがいままばたきしたのは
もうひとつのまばたきである
 
忘れてしまったたくさんのあなたへの
にせもののまばたきである
 
 
   

秋亜綺羅

(1977.06.19)左から寺山修司、清水昶、八木忠栄、秋亜綺羅