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観客席にいたのではなく                     秋亜綺羅

11 /09 2011
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 ごぶさたしていました。 秋亜綺羅です。
 またまた、また、ブログの更新をサボっていました
  
 「季刊ココア共和国」 第8号も、11月1日発売予定でしたが、1か月遅れます。
 薄っぺらで無名な詩の雑誌ですから、遅れたからといって怒るひとなど、だれもいないでしょうけれど、原稿依頼している詩人の方々には迷惑をおかけしています。
 
 いま、漫画家・いがらしみきおの新企画のページを編集中です。 1年半くらい前から話し合って、ずっとお願いしつづけてきたもので、やっと実現します。 「ページ立ての詩画」 というか 「絵による哲学」 というか、いがらしみきおの新たなかたちが見えてきそうです。
 「季刊ココア共和国」 第8号を読まないひとは、死んだあと後悔しますよ。へへへ。
 
 というわけで、わたし自身も詩をいくつかまだ書いている状態です。 「ココア共和国」 が出るまえに、さっき書き上げたばかりの詩を、ひとつだけ公開しちゃいましょう。
 
 
 


観客席にいたのではなく
秋亜綺羅
 
 

まるで映画のようだ
と、だれもが言った
だがわたしたちは、映画を観ていたのではなく
スクリーンの中にいたのだ
 
震災があった夜
停電で暗闇の都会を
星々だけがさまよっていた
信号がつかない夜空
ガソリンをわずかにして
軌道はすでにはずれていた
 
震災があった夜
一匹の蝶が海面を舞っていた
流される一本の木につかまって
凍えるのを知りながら
カラフルな上着を一枚脱いで
少女は見えない船に助けを仰いだ
 
震災があった夜
ホタルが一匹揺れていた
ひとりだけ取り残されて
家族が流された海を
屋上から見ていた
男が十年ぶりにすったタバコ
 
 
 
 
──「季刊ココア共和国」 第8号は12月1日発売です。 アマゾンで扱ってもらっています。
   上のイメージ写真は、仙台メディアテークで踊る、伊藤文恵。
   撮影は、仙台在住の写真家・伊藤トオル。
   ふたりには無断掲載です。
   文恵さん、トオルさん、ごめんなさい。 こんど、謝りにお伺いします。
 
 
 
 
 
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秋亜綺羅

(1977.06.19)左から寺山修司、清水昶、八木忠栄、秋亜綺羅